第11回 憲法

      第11回 憲法

  1. 憲法の制定過程で、GHQの圧力とかマッカーサーの意向とかが働いた、という言い方がありますが、占領軍の司令官に政治的な思想や情熱があったとは考えにくい。敗戦の条件であるポツダム宣言の実施を目指していたのでしょう。ポツダム宣言の全文を精読しましょう。日本国憲法を正確にとらえるため、ですから、よくある断片的な引用では意味がありません。全文入手を。
  2. 憲法第24条の起草者 ベアテ・シロタ どんな人か? 
  3. 憲法改正案を書いてみましょう。皆さん「難しい」と言って、日本国憲法に似たものに落ち着きます。終戦直後の政府松本案が旧憲法そっくりなのをバカにする人もいますが、これは難しい作業なのです。しかし、占領軍の若き憲法草案作成チームは2週間で今の日本国憲法を完成。ベアテが都内の焼け残った図書館をまわり各国の憲法を集めメンバーに配ったのです。ポツダム宣言の要求項目を類似の各国憲法の条文を探しながら書き換える。ベアテ資料に似たものとして 宮沢俊義編『世界憲法集』岩波文庫 それを見て、あなたも憲法草案を書きましょう。この本の解説を読むと日本国憲法起草のカラクリがわかってきます。「第9条に自衛隊を書き加える」と言う安倍さんは『世界憲法集』勉強するといい。私の第9条改正案は自衛隊の名称変更。「自衛」もいいけど。ヒトラーも自分の軍隊を「防衛軍」英語のディフェンシブ・アーミーと名付け侵略をなさいました。ジェダイがいい。自由と民主主義のための寄せ集め集団。災害救助と公共工事を日頃はしていて事あれば空爆に抗し住民を守る。どうですか?
  4. 宮澤俊義憲法解釈を吟味しましょう。憲法起草者に並ぶ存在です。宮澤説から出発を。10年ほど前から「どの学者の憲法解説を読めばいいですか?」の戸惑いを含んだ質問が出ています。教職志望の人は(法学部教授の)憲法を履修しているであろうし、私は法学部を尊敬しているのでコメントしてこなかったが・・。名古屋大学といたしましては、長谷川正安(まさやす)名大教授の説にふれるべきかもしれませんが、私は保守的なので、戦後長く公務員試験の前提であった東大、宮澤憲法学で。そこから日本国憲法の原像を確定したい。判例とか政府の解釈の変遷は高校政治経済資料集5冊くらい見ておけばいい。宮澤説はもはや定説ではない、にしてもそれに代わる定説は出ていないという見解です。学生諸君、今の定説、知っていたら教えてください。
  5. 憲法とその原則に従う基本法について見てみよう。改正前の地方自治法教育基本法原子力基本法。日本の原子力政策は如何にあるべきか?フクシマを意識しつつ考えてみましょう。原子力基本法の原則とは?それは憲法理念に調和したものか?現実はどうだったのか?初代原子力委員会委員湯川秀樹ノーベル賞の)の早すぎる辞任の真相は?原子力基本法の原則に基づいて日本の原子力開発が進んでいたら、フクシマは起こっていたか?
  6. 「戦後、自民党憲法改正に必要な三分の二の議席が獲得できず、憲法理念に反する法律を作り続けた。」と言っていいか?
  7. 日米安保条約、日米行政協定、地位協定、読んだことはありますか? 有事の自衛隊の指揮権はどこにある、と決めてあるでしょう? 日本国憲法日米安保条約、どちらが優位にありますか?